向こう側のリズム -呼応する絵画-
伊藤志帆 桑原理早 佐藤希 柴田碧 福岡しの野  企画/北澤憲昭
2013年6月14日(金)〜6月25日(火)※会期中無休
June 14 Fri.-June 25 Tue., 2013
*Open everyday for the period



向こう側のリズム -呼応する絵画-


「互酬」というシステムによる展覧会である。
互酬は、再分配、市場と並ぶ経済的交換システムのひとつだが、ここでの互酬は経済活動というより、むしろ儀礼に近い。とはいえ、そこから美術をめぐる新たな経済の在り方がみえてこないともかぎらない。資本制のもとにありながら、市場経済システムとは異なる経済の可能性を切り拓くこと。それは、現代の芸術に課された最も重要な課題のひとつなのである。

北澤憲昭

>>>「リズムの互酬--五人の教え子たちのために」 (北澤憲昭)


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6月14日(金)18:00〜20:00 オープニングレセプション
アーティストトーク(出展作家による作品紹介)
トークライブ 天野一夫(美術評論家)×北澤憲昭(美術評論家)



出展作家 Artist:
伊藤 志帆
Shiho ITO
伊藤 志帆 Shiho ITO
1987 愛知県生まれ
2010 第21回臥龍桜日本画大賞展 入選
    第36回春季創画展 入選
    第9回三菱商事アートゲートプログラム 入選
2011 第10回三菱商事アートゲートプログラム 入選
2012 第38回春季創画展 入選
2013 武蔵野美術大学大学院日本画コース 修了

街灯りたちの生々流転。ここと遠い星を交流させる、時空を無視した電子信号。



桑原 理早
Risa KUWAHARA
桑原 理早 Risa KUWAHARA
1986 東京都生まれ
2011 神奈川県美術展 入選
    佐藤太清賞公募美術展 入選
2012 第39回創画展 入選
2013 武蔵野美術大学大学院日本画コース 修了

私は女性にとっての“時間”を、描くことで絵の画面に記憶させる。毎日、同じ繰り返しのようで、じわじわと変化していく自分自身や自分の周りの身近な女性達の表面と内面を表現している。



柴田 碧
Midori SHIBATA
柴田 碧 Midori SHIBATA
1987 大阪府生まれ
2007 たべちゃいたいてん。
2008 ベジ・タベル・ハル/生きてる理由/七並べ展
2009 武蔵野美術大学芸術祭五美術大学大交流展
2010 線描再考-Reconsider Drawing-
2013 武蔵野美術大学大学院日本画コース 修了

日々生まれる、とりとめのない思考、考えていたことすら忘れてしまう思考。それらが幾重にも積み重なり生きるものの一生が生まれる。細やかな編み目の折り重なりによって頑丈となる繊維に、生きるものの一生の積み重ねを見る。



佐藤 希
Nozomi SATO
佐藤 希 Nozomi SATO
1986 神奈川県生まれ
2010 線描再考-Reconsider Drawing-
2011 平成22年度武蔵野美術大学卒業制作 優秀賞
    第20回奨学生美術展 (財団法人佐藤国際文化育英財団)
2012 第38回春季創画展 初入選 (日本橋高島屋)
    第39回創画展(秋季) 初入選 (東京都美術館) 
2013 武蔵野美術大学大学院日本画コース 修了
    平成24年武蔵野美術大学修了制作 優秀賞

闇の中に光をみることで、その強さを確かめる。それは同時に、弱さを知ることでもある。自身の奥底を流れる音を聞き、底の果てを探る。流れては消え、やがてまた生まれ、喪失と存在の繰り返しの中で生きる。川底に潜む「その者の姿」と向き合い知ることで、そこに自身を投影し探し続ける。


福岡 しの野
Shinono FUKUOKA
福岡 しの野 Shinono FUKUOKA
1987 神奈川県生まれ
2010 越後妻有大地の芸術祭「線描の悦び」
    線描再考-Reconsider Drawing-
2012 第48回神奈川県美術展 入選
2013 武蔵野美術大学大学院日本画コース 修了

生であり、気配であり、痕跡、あるいは風化、存在、時間、人々の間に流れる時差。それは誰にも当てはまらないようでいて、誰にでも当てはまること。



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